リハビリステーション看護師が患者さんのやる気を引き出す声かけ2つのポイント

リハビリステーションで働く看護師は、患者さんのやる気を引き出し、社会復帰や退院といった目標を達成できるように精神的なサポートやケアを行うことが大切です。徒手的なスキルだけでなく、適切な声かけにより、患者さんの身体能力を最大限に引き出すことができます。声かけの内容を誤ると、身体機能を引き出せないだけでなく、身体機能が退行することもあります。

声かけのポイントは、リラックスするように誘導することです。リハビリ看護師の仕事は、患者さんの更衣や車いすへの移乗などのサポート、トイレへの誘導など患者さんが生活上の基本的な動作を行えるようにサポートすることです。その際に、患者さんが緊張して力が入って失敗するのはよくあることです。失敗体験は患者さんの心の傷になるので、できるだけリラックスしてもらいましょう。「肩の力を抜いてください」「ゆっくりでいいですよ」などの声かけをし、患者さんをリラッスさせましょう。

2つめのポイントは、上手くできたことを褒めることです。周囲から見て「今日は上手くできているな」と思えることでも、患者さん本人は気が付いていないものです。「スムーズに足が上がりましたね」「今の体の動かし方よかったですね」のように、小さなことでも褒めましょう。褒め言葉は患者さんのやる気を引き出し、モチベーションを維持するのに役立ちます。ただし、心から出た褒め言葉でなければ、逆効果になりますから、患者さんをよく観察し、小さな変化に目ざとくありましょう。